運転免許を取りたくても、なかなか教習所に通う時間を確保するのが難しいですよね。
合宿免許は、最短で免許が取得できる手段として有名で、「合宿免許を利用して、最速で免許を取りたい!」と思うでしょう。 しかし、合宿免許でも技能試験などに落ちてしまうと、再試験を受けるためには補習を受けなくてはならず、合宿を延長することになります。 結果的に、滞在費がかさむことなるため、何としても一発合格して、最短で卒業したいものです。 また、合宿免許中、講習の受け損ないなどを防ぐためにも、スケジュールや流れを把握しておくことが肝心でしょう。
今回は合宿免許のスケジュールや流れ、そして最短合格のためのポイントをご紹介します。
教習所でのスケジュール
教習所でのスケジュールは、以下のようなものです。遅刻や寝坊などでうっかり受け損なうと、補習代を払って補習を受けることとなり、期間延長の原因となります。 自分のスケジュールはしっかりと把握し、講習や試験を完全に消化するのが最短卒業の秘訣です。
スケジュールを把握しておこう
自動車学校によって微妙に違いがありますが、概ね1時限(50分)が朝8時台からスタートし、昼食を挟んで最大10時限まで。19時頃まで授業を受けた後は宿舎に戻って夕食。その後は、自由です。
どこのコマに何の講習が入るかは人によって違いますが、入校後には、
- 適正検査(状況判断能力や視力・聴力の検査)
- 学科教習
- 技能教習
- 応急救護
このような講習や検査を受けます。 そして2週間の間には、以下のような試験が待っています。
- 効果測定(学科試験のための模擬テスト)
- 修了検定(運転技能の検定)
- 仮免学科試験
- 卒業検定(卒業可否を決める技能試験)
なかなかハードそうですが、多くの方が全てクリアして免許を取得していますので焦らずに。
合宿免許の入校から免許取得の流れ
合宿免許に参加すると、AT(オートマ)車は最短13泊14日間、MT(マニュアル)車は最短15泊16日間で自動車学校を卒業できます。合宿免許中は、効果測定などの色々な試験がありますが、合宿の後半にまとめて試験がある訳ではなく、合宿の前半にも組み込まれています。そういった試験を全てクリアしていかなければ、最短2週間での卒業はできません。では、どうやったら試験に一発合格できるでしょうか?この章では、合宿免許の流れと共に、最短合格のためのポイントをご紹介します。
1.準備
必要書類や持参する物のリストが送られてきますので、荷物を準備します。
【ポイント】薬は必ず持参
合宿免許を行うエリアは、自然豊かな場合も多く、コンビニなどが近くに無い場合もあります。熱や痛みの頓服薬や持病の薬などは持参しましょう。
2.集合場所までの交通・入校
交通手段の手配は、ご自身で行うことになります。教習所にもよりますが、入校式の当日朝に集合となる場合が大半です。交通が不便で集合に間に合う電車・バスが無い場所は、夜行バスでの車中泊や早めに来ても前泊になることも。
【ポイント】時間に余裕を持つ
集合時間に遅れるとモチベーションに影響するどころか、授業に間に合わないため入校を断られる帰宅になる場合もあります。早めの移動を心がけ、バス・電車の手配も1本は余裕を持った方が安全です。 合宿免許中の起床や移動に関しても、余裕を持って行きましょう。
3.学科教習・効果測定
受けるべき学科講習の数は決まっています。全てを受けないと仮免取得前の修了検定や卒業検定が受けられません。また、効果測定は卒業検定の前に実施される模擬テストで、2週間の間に計2回受けることになります。
【ポイント】一つ一つの教習を大事に
体調管理、スケジュール管理を十分にして、1コマ1コマを大事にしましょう。先生に質問をすれば、詳しく教えてもらえます。遠慮せず質問をすると良いですね。そして、コンピューター学習機が設置されていますので、そういったものを活用しながら予習・復習をし、その日の学科講習内容はその日のうちに完全に身に付けましょう。
油断して学科の最中に寝ていたりすると、効果測定や仮免学科で問題が分からず不合格の原因にもなりかねません。 また、万が一寝坊などで学科を受け損なうと、スケジュールの詰まった合宿免許だけに卒業に影響してしまう場合があります。大切に、確実に受講してください。
4.実技教習
教習で実際に運転します。初日から車に乗ることになるため、動きやすい服装や運動靴で臨みましょう。学科と違い、実車の技能教習は1日に乗れる時間が決まっており、第一段階で最大2時間、第二段階で最大3時間(連続3時間は不可)となっています。 技能教習でオーバーを繰り返すと取り返すのが難しくなるため、どこが悪かったのかを良く聞いて繰り返さないことが重要です。
【ポイント】指導員にきつく言われても気にしない
どの自動車学校の感想を見ても「指導員が丁寧だった。」「優しく指導してもらえた。」と書いている人が多いです。 基本的に、指導員は丁寧です。しかし、2週間で卒業することが目標ですから、時にはキツイ言い方で指導することもあります。それは「合格させてあげたい!」という気持ちの表れに過ぎません。そこで、気持ちの持ち方がとても重要になります。そこでショックを受けるとモチベーションが下がり、勉強の速度が落ちることがあります。 ショックを受けるのではなく「これだけ厳しくしてもらっているから、絶対免許は取れる!」と前向きに思うようにしましょう。
5.修了検定
所内コースを走る第一段階が終わると、第二段階は実際の道路に出ます。そのために必要なのが、仮免許です。仮免取得仮免試験の前にあるのが修了検定です。
【ポイント】技能検定は焦らない
技能教習は、どうしても人によって進み具合に差が出ます。「一緒に入所したのに、自分の方が遅れている。」という状況では、どうしても焦ってしまうでしょう。すると、焦りによって運転の不安定さや雑さが出ることも。 しかし、最終的に卒業して免許が取得できればOKですから、比べずに「自分は自分」と思うことも大切です。 MT免許の場合、坂道発進やギアチェンジなど、つまずくポイントがいくつかあります。同じポイントで大勢の人がつまずいていますので「自分だけではない」と自分に言い聞かせ、焦らないようにした方がミスも減りますよ。
6.仮免試験
だいたい、どの合宿免許でも仮免学科試験はAT免許の場合7日目、MT免許は9日目に実施されます。6日間でみっちり勉強し、一発合格を目指しましょう。
【ポイント】仮免学科試験は勉強あるのみ
学科試験は、内容を覚えられるかどうかにかかっています。 昼中は、朝8時台から19時~20時台まで全部講習が入っているわけではないので、平均2~3時間は自由時間です。その間に、コンピューター学習機などで勉強し、分からない箇所は教習所スタッフに質問をすれば効率的です。 宿舎に帰ってからの復習も大事です。19時過ぎまで授業がある場合もありますが、その後食事や入浴を早めに済ませれば21時以降は勉強時間が確保できます。毎日自習をして、仮免学科試験に臨みましょう。 仮免など検定に落ちると「再試」となりますが、次の検定まで数日空くこともあり、少し長めに合宿の期間を確保しておくと安心です。 試験に何度も何度も落ちた場合「地元の運転免許センターで仮免試験を受けて、合格後に再来校」になることも。その場合は、合宿期間を大幅に延長するしかありません。
息抜き(イベント・小旅行)
空いた時間に、イベントを組み込む合宿教習所も多いです。歓迎会で焼肉を楽しんだり、2週間の合宿免許の中には長めの空き時間もあるため、これを利用して数時間の観光ツアーに行く学校も。 さらに、プランによっては温泉券やお食事券などがおまけでもらえることもあります。観光やグルメが楽しめますよ。リフレッシュして、また教習へ!頑張りましょう。
7.卒業検定・卒業式
最終日には卒業検定があり、その後卒業式というスケジュールです。卒業検定は実技だけとなっています。
【ポイント】イメージング
実際に運転しているイメージングが有効的です。まず、操作工程やコースのポイントをリストにして、その通りに運転している自分をイメージします。 ポイントは、細部まで細かく書いておいて、細かいところまでイメージすること。そこで、疑問が出た場合は、教習所の先生に聞くと良いでしょう。前日だけでなく、毎日することが大切です。
8.運転免許センターへ!
晴れて自動車学校を卒業すると、日を改めて本免の運転免許試験(卒業後の免許の学科試験)があります。本免試験は、住民登録をしている都道府県の運転免許センターでしか受けられません。
例えば山形の自動車学校で合宿免許に参加し卒業しても、東京に住民登録がある方は本免試験は東京都内の運転免許センターで受けることになります。
9.運転免許交付
免許センターでの運転免許試験に受かれば免許証がもらえます。
合宿免許を最短卒業するために まとめ
最短で合宿免許を卒業するためのポイントは以下の通りです。
- 時間に余裕を持つ!
- 合宿免許の流れを把握しておく!
- 学科教習を受け損なわないように気を付ける!
- 一つ一つの教習を大事にする!
- 指導員にきつく言われても気にしない!
- 技能検定などで焦らない!人と自分を比べない!
- 仮免学科試験は勉強あるのみ!
- 何より、寝坊・病気に気をつける!薬なども持参!
授業をしっかりと受け、試験をクリアしていけば予定通りに最短で卒業できるでしょう。自信を持って合宿免許に参加しましょう。
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