大学生が春休みに入り、高校3年生も余裕ができる2月は、教習所の混雑もピークになります。こうした忙しい時期を「繁忙期(はんぼうき)」と言いますが、通学の教習所の場合は教習車の予約がかなり取りにくくなります。合宿免許では、旅行と同じように時期によって料金の変動があります。中でも、2月の繁忙期は1年間で一番料金が高い時期です。

しかし、比べてみると、その中でも安い料金でプランを提供している教習所もあります。今回は、2月に合宿免許に参加する際の注意点や、実際の格安プランと割引の上手な使い方をご紹介します。

2月の合宿免許はいつまで予約できる?

2月の合宿免許、安いプランの予約を確実に取るには、いつ頃から申し込めば良いのでしょうか。そのタイミングとテクニックをご紹介します。

2月の合宿免許予約は10月よりスタート

2月出発の合宿免許予約の開始時期は、【9月下旬から10月初め】。このタイミングでは、安いプランも相当数残っています。可能であれば、この時期に申込みをしておく事で条件に見合うプランの見つかる確率が高いでしょう。
11月から12月末までは合宿免許予約のピーク。この時期に、安いプランの大半が完売してしまいます。年明け以降は、比較的料金が高めのプランのご案内となることが多いため、できるだけ年内早めにお申込みください。

年明けから見つかるのは比較的高めのプラン

年が明けると、春休みの予約申込みのピークが始まります。この時期の問合せ数はとにかく凄く、サイトから申込みや電話をしても空室照会は順番待ちの状態です。ご希望に合う空室が極端に少なく、返信にも時間がかかりますので予めご了承ください。数少ない条件の良い空室は、複数の方に送られて先着順でのお申込みとなることもあります。

年明け以降のタイミングでは、日程重視の場合は教習料金をAT車で35万円程度まで見込んで頂くと空室のご提示ができる可能性が上がります。料金重視の場合は、1月入校や卒業が4月にかかる日程をご検討ください。

このように、お得なプランを提供している合宿所は人気が高く、予約が埋まるのも早いです。希望する合宿免許所に申込めるように、計画的に動きましょう。

予約の裏技「無料キャンセル期間」 を活用

「何ヶ月も先の予定はわからないので予約できない!」という方も多いでしょう。その場合の裏技もあります。「この辺りの日程ならば、たぶん行けるだろう。」という日程で安いプランを見つけたら、とりあえず予約してしまうのです。
合宿免許をキャンセルする場合、日程によってキャンセル料が必要になります。 アイテック免許で予約のキャンセルに手数料が発生するのは入校日の20日前から。つまり、21日前までなら無料でキャンセルができます。早い段階で理想的なプランを見つけたら、まずは予約。 行けなくなった場合は、忘れずに21日前までにキャンセルの連絡を入れましょう。(分かった時点で早めにご連絡を頂けると助かります。)
※お申込み後、教習代金の中から先にお申込金として15,000円の入金が必要です。(教習料金が30万円の場合は、申込金15,000円、残金が285,000円となります。)残金のお支払いは、ご入校日の14日前までがお支払い期限です。
※入校21日前までにキャンセルした場合、申込金は全額返金されます。(返金時にかかる振込手数料のみご負担ください。)

2月の合宿免許の空室が見つからない!
見直すポイントは?

2月の合宿免許の空室が全然見つからないという方、ひょっとして「見つかりにくい条件」で探しているのかもしれません。どんな条件だと見つかりやすいのか、知っておきましょう。

同行する人数・同室の人数が多いケース

合宿免許の宿泊施設の部屋は、1~2名部屋(シングル・ツイン)が多く、3名以上になると極端に少なくなります。そのため、空室が少ない状況で「5名同室貸切希望」といった場合は空室を探すハードルが一気に高くなり、ご案内ができない場合も多くあります。また、5人いると5台の教習車が空いている必要がありますが、混雑する時期ではかなり困難です。この場合、2名・3名に分かれて別の部屋や、別の宿泊施設、場合によっては2名・3名に分かれて別の教習所を検討すると予約の確率が高まります。

参加者の免許種別がMT/AT混ざっているケース

MT/ATの方が一緒に入校するケースはよくあります。しかし、空室が少なくなっている状況では空きを見つけにくい原因になることも。
合宿免許では、入校日を「①ATのみ入校の日、②MTのみ入校の日、③AT/MT入校両方入校の日」と3種類に分けているケースがあります。MT/ATで同じ入校日を希望した場合、③の日しか選べないことになり、空室のハードルが上がります。この場合「MTの人が先に入校して2日後にATの方が入校」など卒業のタイミングを合わせるなども想定してみましょう。
混雑している時期は、免許種別が同じ人と組む方が空きを見つけやすくなります。 AT/MTが混ざった申込みの場合、ツイン・トリプルの同室よりも、シングルで分かれる方が空きが見つけやすい場合もあります。

参加者が男女混ざっているケース

合宿免許は、基本的に「勉強しに行く場所」です。そのため、宿泊施設を男女で分けているケースが多く、中には「男性のみ入校・女性のみ入校」という教習所もあります。
「女性の部屋の空きはあるが、男性の空きが無い。」といった場合は、ご案内ができなくなってしまいます。「男女同じ宿泊施設で。」というご希望でも、若干ハードル高めになる場合もあります。 男女の宿舎が別になる場合も検討しましょう。
彼氏・彼女と一緒に合宿免許へ入校するには「カップルプラン」があります。もちろん男女同室可能ですが、部屋数が極端に少ないため、早期に完売してしまいます。無い場合は「シングル×2部屋」などある程度の妥協も必要です。

割引を活用して少しでも安く

料金の高い2月の合宿免許、できることなら少しでも安くしたいですよね。
教習所の中には、割引を用意している場合があります。安くなるチャンスを見逃さないためにも、割引について知っておきましょう。

グループ割(グル割)

グループ割(グル割)とは、指定された人数以上で同時に申込・同時入校すると、料金の割引や卒業時にキャッシュバック(返金)が受けられるものです。
多いのは、3名以上からの適用ですが、中には2名から適用可能な教習所もあります。
例えば、「3名以上の申込みで一人につき5,000円(税込)割引」や「5名以上で一人につき7,000円キャッシュバック」などです。同じ人数でも、金額が違う場合もあります。

早割

早割とは、教習所が決めた期日までに入校の申込みをすると割引が適用されるものです。条件は教習所によって様々ですが、「○月✕日までの申込み」「入校の2か月前までの申込み」といった記載があります。

早めの申し込みで割引やキャッシュバック対象になるほか、希望通りの宿舎を選ぶことができるなどのメリットが多いためオススメです。

学割(学生割引)

学生(高校生・専門学校生・高専生・短大生・大学生)が対象の割引です。申込み時に申請が必要で、ほとんどの教習所で入校時の学生証持参が必要となります。なお、学割を実施している教習所は、早割・グル割を実施している教習所よりも数が少ないです。

「グル割」「早割」「学割」の3つの割引は併用可能な場合もあるため、数千円以上節約できることもあります。上手に活用しましょう。

合宿免許での注意点

合宿免許は、教習所に通学できない人を対象にしているため、入校可能なエリアに制限があります。教習所のある都道府県に住民票がある場合、入校ができないケースが多くありますので事前にご確認ください。住民票・本人確認書類・印鑑など(学生証も)を忘れた場合は入校できないので、必ず持って行くようにしましょう。
また、友達と参加した場合、試験に合格できず一人だけ延泊することになってしまう可能性もあります。あくまでも「運転免許取得」のための勉強ですので、遊びたい気持ちを少し抑えて日頃の復習を欠かさないようにしましょう。

まとめ

学生の人気が集中する2月の合宿免許でも、キャンペーンを行っている教習所に申し込んだり、割引を併用したりすることで普段よりも安く行くことができます。早めの予約をすることで早割が適用されるだけでなく、希望通りの宿舎で快適に合宿生活を送ることも可能です。入校日の3か月前までを目安に予約を済ませ、余裕を持って合宿免許の準備をしましょう。

【閑散期】
(9月中旬~1月中旬・4月~7月中旬)に安い教習所

学生の方が参加しにくいオフシーズン(9月中旬~1月中旬、4月~7月中旬)は、合宿免許の教習料金が安めに設定されています。その時期でも特に安い教習所をご紹介!

春休み(2月~3月)夏休み(7月下旬~8月)に安い教習所

合宿免許予約ピーク時期の学生の長期休暇(春休み・夏休み)も、探せば教習料金が比較的安い教習所が見つかります。料金が高い時期でも、少しでも安い料金でご案内が可能な教習所をご紹介!

ご予約後はキャンセル料に注意

◎合宿免許は、入校の20日前になるとキャンセルや予約内容変更に手数料がかかり、入校日が近づくにつれてだんだん高くなって行きます(下の表を参照ください)。
逆に言うと、入校の21日前までであれば手数料無料。入金したお金も返金の手数料を除いて帰ってきます。
せっかく安いプランを選んでも、行けなくなって手数料がかかってしまうのはもったいないです。日程の検討は慎重に。近い日程の予約をする場合には特に注意ください。

変更・取消日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって)変更・取消料
21日目にあたる日以前無 料
20日目にあたる日以降8 日目にあたる日まで15,000 円
7日目にあたる日以降2 日目にあたる日まで30,000 円
旅行開始日の前日40,000 円
旅行開始日当日50,000 円
旅行開始後または無連絡不参加旅行代金の100%